不等間隔スプリングと等間隔スプリングの違いとその効果は?
 
 
等間隔のスプリング(ノーマル等)
不等間隔のスプリング(システマの製品等)
この2つのスプリングの違いは収縮開始〜最大収縮時のテンション特性です。はい、意味不明です。説明します。

要するにスプリングが縮むプロセスにおいて、縮み始めと、限界ギリギリまで縮んでいる時のテンション、その時に対応する反発力をこの不等間隔によって調整しているのです。

スプリングが最も縮んだ時がピストンの前進に使うエネルギーが充填完了した瞬間です。理想的にはより短い時間でこの状態へ持っていく事がトリガーレスポンスと連射サイクルのアップに繋がります。そこで下図をご覧下さい。
等間隔スプリングの収縮
等間隔スプリングの場合は説明不要で予想通りの縮み方をします。バネ全体に均一な力が加わるので巻きと巻きの間隔比は均等のまま最大テンションの状態へたどり着きます。
不等間隔スプリングの収縮
不等間隔スプリングの場合は上図のように最初は反発力の弱い箇所が大きく収縮し、強い箇所は少ししか収縮しません。つまり最初の段階でのテンションは等間隔スプリングより弱いのです。上から3番目あたりでようやく等間隔スプリングとトータル全体の反発力が逆転しますが、ここまでの動作で加速したギアの慣性がスプリングを最大テンションまで運ぶ作用力(モーターのトルク)に相乗されて4番目の図に到達するまでの時間は等間隔スプリングよりも早い、というわけです。
各スプリングの伸縮特性とその性能比較
上のグラフで言える事は等間隔スプリングはまったりと確実に時間をかけてピストンを後退させるのに対し、不等間隔スプリングは最初にすばやくピストンを後退させて、その慣性を利用して一気に後退させるという事です。少しギアに負担がかかりますね。つまりどれも1Jスプリングだとするとトリガーを引いてからBB弾が発射されるまでの時間が短くて済む=トリガーレスポンスの向上、これが不等間隔スプリングの狙いです。また高効率化キットを組み込む事でトリガーON時のロスが低減されるので即座にモーターが高トルクでの回転動作に移行しますので、さらなるレスポンスの向上が望めるという訳です。